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映像四郎の百人斬り

映像四郎の百人斬り

「WAKU WAKU」

 横浜美術館内Ts「アートイベント」



 写真家「白魚トーフ」さんのアートコーディネーター、「ARTemis」さんが、

 参加するイベントの搬入風景、撮影。
              
 まず、向かったのは、横浜は、「みなとみらい」。

 「みなとみらい」駅に降り立ち、何かと、情報の断片が、入るので、

 きたことがあるような、気になっていたのですが、

 自分が一度もきたことがない「田舎もの」だったことを再認識しました。

 「ここは、未来都市か! ブレードランナーか! タマラか! 2046か!」

 想像力の貧困な、私の脳裏に浮かぶのは、前に、見た映画の情景。

 駅から、地上にあがる「エスカレーター」で、すでに、圧倒されていました。

 地下3階から、地上5階までの巨大な「吹き抜け」空間。

 しかも、下を覗くと、地下4階の「地下鉄」の発着が見え、

 小学生時代に、ビンに詰めた「アリの巣の断面図」が思い出されます。

 そして、地上も、コンセプトに貫かれた、アメニティ空間だったのです。
 
 そして、目的地の、横浜美術館の「レストランTs」
 
 責任者のSGさんは、空きスペースや、場の歴史のソフトを入れ替え、

 空間を活性化させる活動をしており、

 今回のイベントも、その一環だと、語っておられます。

 「森、光、横浜」が、全アーティストを、貫く今回の「テーマ」だそうです。

 「ARTemis」さんも、教えている子供たちのカラフル作品を、

 透明なピラミッドに貼られています。

 また、約10組におよぶアーティストの方々が、

 想い想いに、自作を配置しております。

 森や花をイメージした帽子や服のファッション作品。

 球体の中に不思議な灯りがゆらぐガラス工芸的作品。

 童話的な建造物と人物が紙粘土でつくられた箱庭的作品。

 バネのようなマリモくらいの花を銀盆にしきつめた作品など。

 参加アーティストの表現は、さまざまです。

 今回、印象に残ったのは、「見せる」ということについてでした。

 それは、「ARTemis」さんが、

 若手表現者をスカウトする現場を目撃できたからです。

 荻窪の名曲喫茶のギャラリースペースを活用している「ARTemis」さんは、

 日々、自分にとって、ひっかかりのある、

 若手表現者に「個展の場」を提供しておられるようで、

 「場」に「作品」を導くという作業によって、

 私のような一般市民が、なんらかの、「表現に出会える可能性」が、

 創出されていくのを実感できたからです。

 そういえば、映像制作会社や、広告制作会社にいたときも、

 プロデューサーや、コーディネーターというものの、業務内容が、

 外から、見てて、わかるようで、いまいち、

 腑に落ちなかった点もあったのですが、

 雑談の中から、「作品」と「場所」をむすびつけ、

 「発表」という行為を制作し、実地に発表物を社会的流通過程にのせていく、

 「見せる」ということの大切さを改めて、感じました。

 そして、「見せる」ものに出会うことによって、

 「見る」ものは、言語外の「感じる」ことについて、

 自ら得た「感覚」を再編集する機会を、知らず、知らずに、

 提供されてゆくのかなぁ、などと、感じました。


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